イエス/イエスソングス


  • 1972年のツアー音源を収録したイエス初のライヴ・アルバム(1973年発表)。LP盤時代は3枚組(CDは2枚組)で、5千円もする高価なレコードだったが、ちょうどタイミングよく来日したこともあって、ベストセラーとなった。
  • メンバーはジョン・アンダーソン(vo)、スティーヴ・ハウ(g)、リック・ウェイクマン(key)、クリス・スクワイア(b)、ビル・ブラッフォード(ds)、アラン・ホワイト(ds)。
  • ツアーの途中でビル・ブラッフォードが脱退(キング・クリムゾンに加入した)したため、本アルバムのほとんどの曲ではアラン・ホワイトがドラムを叩いている。
  • アラン・ホワイトは1960年代の終りに登場したセッション・ミュージシャンだが、何しろ最初に共演した有名アーティストがジョン・レノン!という大物である。ジョン・レノンとの共演盤は『ライヴ・イン・トロント』と『イマジン』の2枚。後者は誰でも知っている名盤だが、ドラムに限っていうと前者のほうがかっこいい。
  • さて、『イエスソングス』だが、『サード・アルバム』、『こわれもの』、『危機』に収録された代表的な曲がほぼすべて収録されており、さらにメンバーのソロ・コーナーがあって、聴きごたえたっぷりな内容となっている。
  • 『危機』の3曲を全部そのまま演奏しているのもすごいのだけれど、どちらかというと『サード・アルバム』からの4曲のほうがスタジオ録音との違いがたくさんあって、面白いと思う。
  • 上の動画は同ツアーより、"And You And I"。(YouTube には Bill Bruford と書かれているが、ドラムはアラン・ホワイトである。)長い金髪に銀色のケープをまとい、多数の鍵盤楽器に囲まれたリック・ウェイクマンがかっこいい。

イエスソングス

イエスソングス