「の」を4つ以上連続して使うと文学になるらしい
「の」を3つ以上連続して使わない | 日経 xTECH(クロステック)
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コメント欄に有名な和歌が並んでいて、奇妙な展開になっているのが面白いんだけど、こういうのもある。
落葉
秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。
「の」 が並ぶほど悲しみがあふれ出す。人はこれを文学と呼ぶのだろうか。
えー、ほかにもあったっけ?
と、困ったときは漱石先生に聞いてみるに限る。
「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被りの、香具師の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」
「あれでも、もとは身分が大変好かったんだって。いつでもそうおっしゃるの」「へえ元は何だったんです」「何でも天璋院(てんしょういん)様の御祐筆(ごゆうひつ)の妹の御嫁に行った先きの御っかさんの甥の娘なんだって」「何ですって?」「あの天璋院様の御祐筆の妹の御嫁にいった……」「なるほど。少し待って下さい。天璋院様の妹の御祐筆の……」「あらそうじゃないの、天璋院様の御祐筆の妹の……」
ご近所の三毛子さんも 「の」 が大好きらしい。吾輩が惚れてしまうのも道理である。
ポイントはどうやら文章のリズムにありそうだ。しかも、これらの 「の」 は 「〜における」 や 「〜に関する」 には置き換えることが出来ないのである。もちろん、他の言葉に置き換えられるようなものなら、こんなに 「の」 の字を並べたりはしないだろう。
もちろん、これらは言葉の魔術師、世紀の文豪たちによる芸術作品である。素人が易々と真似をすべきものではない。
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