猫の言葉がだいぶわかるようになってきた

kanimaster2009-03-08

 猫を2匹飼っているのだけれど、そのうちの1匹・ミイがものすごくおしゃべりである。僕が帰宅すると、たいてい「おかえり」くらいは言うのだが(もちろん猫の言葉で)、ときどき足元にすり寄りながら数分間止まらずにしゃべり続けることがある。身振り手振りというのとちょっと違うが、全身を使ったジェスチャーも混ざっている。それでたいがい通じてしまうのだから不思議なものだと思う。

 ねーねー今日はねー雨がいっぱい降ってたのね。それからね雨がやんでおひさまが出てきたのね。そうしたら鳥さんが窓のところに来たから、にゃーってないたらいなくなったのね。

 1歳くらいまでのミイはこんな感じの単純な話の内容だった。ずっと室内で飼っているのだけど、ミイは家の中の出来事はほとんど話さない。(もっとも猫2匹しかいない家の中はそんなに変化がないだろうけど。)彼女の話はもっぱら窓から見える外の世界の出来事に限られるのであった。
 さて、もうすぐ3歳になる最近の話はこんな感じである。

 すごく大きな音がしたの。ずっとずっと大きな音がして、お部屋が揺れてるの。とってもこわいから、ケイ(もう1匹の猫)とふたりでずっとずっと押入れの中にいたの。でも、もう音はしなくなったからだいじぶ。とうちゃんも帰ってきたからだいじぶ。

 これは何か事件が起こったのかと思い、寝室へ行ってみると、押入れの襖がすこし開いている。
 日中家にいた家族に聞いてみたら、近所で土木工事があって、騒音と振動がひどかったらしい。そういえば、工事のおしらせのチラシがポストに入っていたのを思い出す。工事は1週間くらい続くはずだから、ちょっとかわいそうだけど、猫たちにはしばらく我慢してもらうしかないなあ。
 猫はうそをつかない。(自分に都合の悪いことは言わない、というのはあるけど。)猫がノンストップでしゃべるときは、だいたい大事件(猫にとっての)が起こったあとなのである。




猫語の教科書 (ちくま文庫)

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