Bill Evans / New Jazz Conceptions
- アーティスト: ビル・エヴァンス,テディ・コティック,ポール・モチアン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: CD
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- (3), (8), (10) …… 1956年9月18日録音。
- (1), (2), (4)〜(7), (9), (11), (12) …… 1956年9月27日録音。
- Bill Evans (p), Teddy Kotick(b), Paul Motian (ds)
ピアニスト、ビル・エヴァンス(1929〜1980)の初リーダー作。
オリジナル LP は全11曲入り。(12) は (11) の別テイク。(2), (6), (8), (11) がエヴァンス作曲のオリジナルで、ほかはスタンダード・ナンバー。本作には名曲 (8) "Waltz For Debby" のショート・ソロ・ヴァージョンが入っているけれども、全体としてはスタンダード曲のほうが良い。
アップテンポの (1) や (4) は何度聴いてもわくわくする。無名のピアニストだったエヴァンスの幸福な1枚である。
Art Farmer / Modern Art
- アーティスト: アート・ファーマー,ベニー・ゴルソン,ビル・エヴァンス,アディソン・ファーマー,デイヴ・ベイリー
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: CD
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- 1958年9月10, 11, 14日録音。
- Art Farmer (tp), Benny Golson (ts), Bill Evans (p), Addison Farmer (b), Dave Bailey (ds)
1958年、ビル・エヴァンスはマイルス・デイヴィスのグループに加入。数枚の録音(いずれも名盤)を残しているが、マイルスについてはすでにレビューを書いたので、ここでは別のセッションをとりあげたい。
本作は、トランペット奏者アート・ファーマーのリーダー作だが、テナー奏者のベニー・ゴルソンが大活躍しているアルバムである。ビル・エヴァンスは脇役なのだけれど、ピアノ・ソロのときには "New Jazz Conception" と似たような感じになるのが面白い。"New Jazz Conception" 収録の "I Love You" も再び演奏しているが、本作ではアート・ファーマーがアレンジしており、まったく違った雰囲気になっている。
このあと、ファーマーは、トロンボーン奏者カーティス・フラーを加え、ピアノとドラムを一新して、6人編成の "The Jazztet" を結成するのだが、レコードは急につまらなくなる。テーマ部分のアレンジを重視しすぎて、演奏時間すなわちアドリブ・ソロが短くなってしまうのである。その点、本アルバムのほうが格段にレベルが高いと思う。
なお、本作の録音を開始した前日(58年9月9日)に、エヴァンスはマイルス・デイヴィス・セクステットとともに、ニューヨークのプラザ・ホテルのライヴに出演。70年代になってから、この時の録音が "Jazz At The Plaza Vol.1" というタイトルでレコード化されている。