石川啄木 『ローマ字日記』
石川啄木(1886〜1912)の1909年4月10日の日記より。
予の心は たまらなくイライラして どうしても眠れない。予は女のまたに手を入れて、手あらく その陰部をかきまわした。 しまいには 5本の指を入れて できるだけ強くおした。女はそれでも 目をさまさぬ: 恐らく もう陰部については なんの感覚もないくらい、男になれてしまっているのだ。なん千人の男とねた女! 予は ますます イライラしてきた。そして いっそう強く手を入れた。ついに 手は手くびまで入った。
本邦初のフィスト・ファック文学である。
- 作者: 石川啄木,桑原武夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1977/09/16
- メディア: 文庫
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