履歴書など応募書類に関するTips

中途採用の書類選考中なう。印鑑を斜めに押してる人、写真を貼ってない人、貼ってあっても、まっすぐに切れてない人。。。この人たちは、本当に採用して欲しいと思ってるんだろうか??


https://twitter.com/matsuotakuma/status/16515731963

 上の tweet が発端となって、ウェブのあちこちが炎上している。
まとめよう、あつまろう - Togetter
 僕は、元の tweet を読んで、一体いつの時代の話をしているのだ? と思った。市販されている JIS 規格の履歴書用紙には、10年以上前から捺印欄などないからである。
 もちろん、捺印欄がなくても氏名の脇に捺印して提出する応募者はいる。あるいは捺印欄つきの所定履歴書の提出を求める企業も存在するのかもしれない。だが、履歴書に捺印するのは当然だと考えているように見える元 tweet は、昭和の与太話としか思えないのである。

応募書類で一番大事なのは「応募要領」を守ること

 応募する側と選考する側、両方の視点から。以下、箇条書き。

  • 履歴書、職務経歴書エントリーシートなど、就職に関する応募書類で一番大事なのは「応募要領」を守ることである。
    • 履歴書は手書きする必要があるのか、WORD で作成したもので良いのか。郵送なのか、メールに添付して送るのか。そういう基本的なことは、「応募要領」に書いてある。
    • 逆にいうと、「手書きで」と書かれていなければ、PC で作成してもかまわないのだ。
  • 履歴書は一定の内容・様式が定められている。最も一般的な様式が JIS 規格だろう。
    • 市販の履歴書の様式は1種類ではない。学生(新卒)用、中途入社用、パート・アルバイト用など何種類かあって、学生用の履歴書にはたいてい 「得意な科目」 という欄がある。
  • 「応募要領」に「履歴書提出」と書かれているのならば、所定の様式の履歴書の全ての項目にきちんと記入し、写真を貼付するべきだ。
  • PC で履歴書を作成する場合、気をつけたいのは、自己流の様式を作ってはならないということである。必要な項目が抜けているのは論外だが、自己PR欄ばかり広くとってあるような履歴書は損だと思う。
    • せっかく PC で作成するのだから、自己流のレイアウト(見た目)ではなく、内容で勝負したいものである。
    • PC で作成した履歴書で一番アウトなのは、コピペによるミスである。「製造業で培った経験を生かして……」などと書いてあるが、わが社は製造業ではなかったりする。(わりとよくある。)
  • 履歴書を手書きする場合、1枚目は下書きにすると良い。(下書きだからシャーペンでもかまわない。)
    • 正確に書かれた下書きを見ながら清書すれば、1枚書くのに15分もかからない。
    • 手書きの場合、修正液・訂正印は不可。ビジネスでは、社外に送付する文書にそういうことはしないものである。
    • 職種によるが、字の上手下手はあまり関係ない。(乱雑なのは論外。そういうのは一目瞭然である。)
    • もっとも、手先の器用な人だけが得をしてしまう傾向もないとはいえないので、選考する側もそのあたりは考慮すべきだと思う。
  • 写真について
    • 最近のスピード写真は性能が優れているので、枚数が少なければスピード写真でも十分である。
    • 何十枚も履歴書を書く必要のある人は、写真屋さんで撮ってもらって、ネガ(今でもある)をもらっておくと良い。プリント代はスピード写真とそんなに変わらない。
    • JPEG を WORD に貼りつける方法もある(メールに添付する場合はこの方法になる)が、郵送の場合は避けたほうが良いかもしれない。同じ紙質に印刷した場合、さらに白黒コピーをとると写真の部分だけ不鮮明に見えてしまうからである。面接官はあなたの履歴書の白黒コピーを手元に置いているのだ。
  • 定まった書き方がないため、一番悩ましいのが職務経歴書である。
    • それだけに、PC スキル、自己PR スキルを見せるには、うってつけの文書だと思う。
    • 箇条書きが基本だが、「経験と実績」 の部分と 「希望や思い」 の部分は、分けて書くようにしたい。
    • やたらとたくさん書く人がいるが、業種や職種が異なる場合は、全く役に立たなくなってしまう。どんなに多くても、A4、2枚以内におさめたいものである。


 思いついたら、追記するかも。