Bill Evans / Symbiosis

Symbiosis

Symbiosis

  • 1974年2月11〜14日録音。
  • Bill Evans (p, el-p), Eddie Gomez (b), Marty Morell (ds), Claus Ogerman (arr, cond), etc.

 ビル・エヴァンス・トリオとクラウス・オガーマン(作・編曲)率いるオーケストラとの共演盤。
 CD は5トラック入りとなっているが、全体が二つの楽章から構成されていて、第1楽章〜モデラートはエレピ中心、第2楽章〜ラルゴはアコースティック・ピアノ中心になっている。
 オガーマンとの共演は3回目である。彼が作・編曲を手掛けているだけあって、エヴァンス色はやや退いている感じがする。クラシック(というよりアヴァンギャルドな現代音楽)とジャズ(というよりフュージョンに近い)の接点みたいなところを目指したのだと思うけれども、結果的にプログレッシヴ・ロックに近いところへ着地したのではないだろうか。
 シリアスな作品だとは思うが、今聴くと上品な BGM に聞こえてしまうのはしかたないのかもしれない。