天パン

日立過熱水蒸気オーブンレンジ MRO-FS8-H - 蟹亭奇譚の続き。


 天火(てんぴ。オーブンのこと)に付属している黒いホーローびきのプレートを「てんぱん」という。関東でのアクセントは「てんぱ」までが平らで「ん」で下げる。僕はこれを 「天板」(なぜか変換できない)だとばかりずっと思いこんでいた。
 昔からあって、しかもそんなに特殊な言葉ではないのに漢字変換できないときは、間違って覚えていることが多い。そこで辞書で調べてみることにした。

てんパン 【天―】

〔パン(pan)は平らな鍋〕天火で調理するときに使う薄く四角い鉄板。


 高楊枝(たかようじ)の意味 - goo国語辞書

 なんと、天パンの「パン」はフライパンの pan だったのだ。僕は早速前回の記事を修正した。

今では「天板」でも通用する以上、必ずしも間違いではないのでしょうが
こうやって厳密に言葉を表記するというのは、
本を作る上ではとても大事なことなのではないか、とは思います。


というわけで、『うちの食卓 イタリア主婦のおいしい家庭料理』では
オーブンを使った料理がいくつかございますが、
いずれも、「天パン」と表記してございます。


 天パンの謎 : うちの食卓 イタリア主婦のおいしい家庭料理 - 担当編集者ブログ -

 講談社料理本編集者のブログには、上のように書かれている。こういうのはさすがだと思う。
 ちなみに日立のオーブンレンジの取扱説明書を見たら、「黒皿」と書かれていた。わからなくはないけど、ちょっと違うんじゃないかと思った。