数え年のかぞえ方

 猫猫塾でもたびたび話題にのぼる「数え年」について、簡単なまとめ。

数え年のかぞえ方

  • 生まれた時点を「1歳」とする。
  • 以後、元日を迎えるたびに1歳加える。

ポイント

  • 数え年には「0歳」という考え方はない。生まれたときが1歳。
  • 誕生日は関係ない。誕生日を祝うようになったのは戦後のこと。
  • 島崎藤村 『夜明け前』 によると、太陽暦が公式に採用されたのは明治6年。それ以前に使用されていた太陰暦(旧暦)では約3年に1回「閏月」があったため、誕生日が毎年来ない人がたくさんいた。したがって、太陰暦が使われていた当時の人々の満年齢は計算できない場合がある。
  • 現在では、数え年を用いる場合は、太陽暦グレゴリオ暦)の元日に1歳加えることになっている。
  • 「享年」には本来、数え年を用いる。(現在は満年齢が用いられることが多くなっている。)

数え年のメリット・デメリット

  • 生年がわかれば年齢を計算できる。(誕生日の前か後かを考える必要がない。)
  • このため、現在でも「訃報」などに掲載する「享年」は数え年を用いる場合がある。誕生日と死亡日の両方を正確に知らなくても計算できるため、合理的ではある。
  • 企業が FAX などで流す訃報は、数え年が混ざっているので注意が必要。(マスコミでは満年齢に統一されているようだが。)