2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月尽

慢性の睡眠不足四月尽 チャーハンをかき込む夜や四月尽

河豚供養

遺伝子の組換えでない河豚供養

竹秋

竹秋や意外と着痩せするタイプ

第30回いるか句会

◆第30回いるか句会告知 | 堀本裕樹オフィシャルサイト 4月27日(土)、第30回いるか句会に参加。以下の5句を投句しました。 行く春や身長は四捨五入して 亀鳴くや父から聞いた恋の話 春火鉢少しこちらへ寄りなさい 春惜しみつゝあんぱんを齧りつゝ 野遊び…

豆の花

お勝手のロックグラスに豆の花 昨年と同じかんざし豆の花

春時雨

影の出来るほどの明るさ春時雨

炬燵塞ぐ

当分は猫が炬燵を塞ぎをり

春時雨

どうしても前髪はねる春時雨

もやし

春キャベツとともに炒めるもやしかな もやしには辛味絡めて春の酒 朧夜に月傾いて春ドーン

前世は若武者なりし花薊 野薊や片方だけの付睫毛

仔猫

毎年の床屋の裏の仔猫かな いつまでも仔猫のふりをしてをりぬ

磯開(いそびらき)

膝裏に小さきほくろ磯開 磯開き鼻緒に砂の絡みつく あんぱんを頬張りながら暮の春

春の鴨

あんぱんを千切つて春の鴨にやる

穀雨

お湯割を欠かすことなき穀雨かな あんぱんの皮は乾いて穀雨かな 百万年前から続く穀雨かな あんぱんや穀雨の頃はやはらかく

春怒涛

用意した話題も尽きて春怒涛 人影はきつと気のせい春怒濤

呼び交はす蜂と蜂とのプロトコル 蜜蜂を乗客皆が目で追ひぬ

続・あんぱん

あんぱんを春の銀座に買ひにけり あんぱんの一つ残るや春愁 春の夜やあんぱん探す丸ノ内 鳥雲に入るあんぱんを食べながら 一つずつあんぱん食べる双子かな あんぱんを食べる双子やあづま菊

あんぱん

あんぱんの臍に潜みし八重桜 春惜しみつゝあんぱんを数へつゝ あんぱんを二つに割つて暮の春 あんぱんを挟むトングや春三日月 あんぱんを喰ふ春暁の刑事かな 名前まであんぱんにして春朧

蜃気楼

ワタクシハ蜃気楼カラ来タノデス

花水木

駅前に学生多し花水木 花水木バスより高く伸びにけり 残照に花水木のみ溶け残る

別れ霜ほか

旧かなに顔文字つけて春惜しむ ロボットの朽ちし躰や別れ霜

桜草

プリムラの花に水やるお嬢さん 単発のエンジン音や桜草 すれ違ふ貨物列車や桜草 川幅はいかにも広く桜草 スキニーの柄は似合はず桜草 ごめんなさい芝桜かと思つたの

大蒜

大蒜を首に巻きつけ待つ夜かな 束の間のスタン・ゲッツや春の夜

山独活

山独活に朝つぱらからむせにけり 山独活を包む新聞紙の匂ひ

海女

履歴書に職業海女と書きにけり 海女たちの陸(おか)まで響く笑ひ声

牧開き

オーボエのAに合はせて牧開き 牧開き丘の上には用心棒 厩出し丸ごと囓るソーセージ

虚子忌

虚子の忌や凶器はバールの如きもの ファスナーを首まで上げて春の闇

若鮎

若鮎や We can be heroes just for one day

フィクショネス句会

4月7日(日)、下北沢の書店フィクショネスで毎月行われる句会に参加。 http://www.ficciones.jp/ 以下4句を投句しました。 古書店に並ぶヘッセや花の雨 初蝶を見送る子らや隅田川 気休めの鎮痛剤や花曇 妹のあくび大きくさくら散る

道行ほか

制服に赤きリボンや復活祭 夕東風に朱の道行の女かな 傍に朱の道行や春の風 清明や朱の道行でいそいそと みつしりと産みつけられて花ぐもり 地下鉄のトンネル抜けて春の空 花みずき猫の里親探しをり 弔電を読み上ぐる声鳥雲に