2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ル=グウィン 『ゲド戦記5 ドラゴンフライ アースシーの五つの物語』

ドラゴンフライ アースシーの五つの物語―ゲド戦記〈5〉 (岩波少年文庫)作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,ディビッド・ワイヤット,Ursula K. Le Guin,清水真砂子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/03/17メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブ…

ワン・モア・ターイム! カウント・ベイシー

YouTube で楽しいアニメーションを見つけたのでご紹介。 "Birdland The History of Jazz April in Paris Count Basie" という長い題名だが、Birdland は昔ニューヨークにあったジャズ・クラブの名称とアニメに登場する鳥をかけたもの。"April in Paris" は使…

ライオネル・ハンプトンとチャールズ・ミンガス

ヴィブラフォン奏者、ライオネル・ハンプトン(1908-2002)は1930年代から活躍したジャズ・ミュージシャンで、主にビッグバンドのリーダーとして人気を博した。晩年には何度も来日し、ジャズ・フェスの常連として、あるいはテレビに出演したりして、日本でも…

幸田露伴 『蘆声』

「金持ちの人間が貧しい者に出会って施しをする」 という文学上のテーマのようなものが昔からある。例えば以下の二つ。 仙吉は其処で三人前の鮨を平げた。餓え切った痩せ犬が不時の食にありついたかのように彼はがつがつと忽(たちま)ちの間に平げて了った…

荒井由実/「中央フリーウェイ」

http://www.hayamiz.jp/2010/05/car.html この歌の肝は、中央自動車道を「中央フリーウェイ」と言い換えたところ。実在の風景を、言葉と描写と音楽のアレンジによってまるで日本ではないかのように見せてしまっている。 「中央フリーウェイ」(作詞・作曲:…

「チュニジアの夜」聴きくらべ

モダン・ジャズの名曲 「チュニジアの夜」(D・ガレスピー&F・パパレリ作曲)の名演奏をトランペット奏者別に聴きくらべてみる。 ディジー・ガレスピー Dizzy Gillespie & His Orchestra 名義で発表された、作曲者自身による演奏。ミステリアスなイントロ、…

『天才バカボン』の思い出

赤塚不二夫の 『天才バカボン』 は雑誌連載時にリアルタイムで読んでいたのだけれど、記憶に残っているだけでもいくつか強烈なエピソードがある。 サンデー連載事件 ペンネーム変更事件 ゴーストライター事件 など。 Wikipedia などを参考にしながら、当時を…

ヘミングウェイ 『日はまた昇る』

『日はまた昇る』("The Sun Also Rises") は1926年に発表された、アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)の最初の長編小説。 簡潔な文体は初期の頃からヘミングウェイの特徴だったようだが、本作はかなりくどい部分が多く、ストーリー的には退屈な小説で…

金星食

明星と月の寄り添う五月富士 夏物を取りに行く人多き午後 初鰹息子と沙翁を語る夜 大鍋のカレー温め夏は来ぬ

「の」を4つ以上連続して使うと文学になるらしい

「の」を3つ以上連続して使わない | 日経 xTECH(クロステック) はてなブックマーク - 「の」を3つ以上連続して使わない | 日経 xTECH(クロステック) コメント欄に有名な和歌が並んでいて、奇妙な展開になっているのが面白いんだけど、こういうのもある。…

アテネに現れる「反逆の犬」。その名はしなもん!?

あの犬は何者?…ギリシャで暴動が起こるたびに登場する「反逆の犬」が話題に:らばQ ギリシア。政情不安の首都アテネで、連日起る暴動やデモ行進。――いつもそこにはヤツがいる。 民衆はヤツのことをカネロスと呼んだ。 Kanellos (Greek: Κανέλλος) (meaning "…

世田谷文学館・星新一展

SF

世田谷文学館 - 星新一展 4月29日より開催されている星新一展に行ってきた。 星新一の子供の頃の文章や絵画、年譜と写真、真鍋博や和田誠の挿絵(原画やスケッチなど)、星新一原案のテレビ人形劇(昭和36年のもの)のビデオ上映、近年にNHKで放映されたショ…

拝啓、hebakudan様

訃報 「血止め式」筆者、死す。 - 血止め式 はてなダイアリー&ブックマーク界隈で親しくさせていただいた hebakudan さんがお亡くなりになったとのこと。あまりの急な報せに驚くばかりです。 ご親族ならびに関係者の皆様には、心よりお悔やみを申し上げます…

夏目鏡子述・松岡譲筆録 『漱石の思い出』

大正5年12月9日、漱石最期の日は土曜日だった。いよいよ危ないということで、学校へ行った子供たちは早退して、父親に会いに行く。 ……そこでその子(引用者註:次女恒子)と近所の小学校へ行ってる四番目の娘とがまず会いに行きました。するとあんまり面変わ…

カール・ライスター/ブラームス 『クラリネット五重奏曲』

ブラームス クラリネット五重奏曲op.115 ディスコグラフィ - クラシック音源の探求 世界的なクラリネット奏者、カール・ライスター(1937-) はブラームスのクラリネット室内楽作品(全4曲)を何度も録音しているが、中でも 『クラリネット五重奏曲ロ短調 Op…

通天閣のビリケンさんがハリウッド映画に登場していた!

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100429/trd1004291801020-n1.htm 通天閣の幸福な神様として知られる 「ビリケンさん」 がブームになっているらしい。このビリケンさん、実はアメリカが発祥なのだそうである。 ビリケンさんが誕生したのは1908年の…